BlueVancouver- アラサー エンジニア転職@カナダ

現在アラサーの駆け出しエンジニア。[文系学部卒]にも関わらず26歳の時にSoftware Engineerになる事を決意。東京の外資系コンサル会社を26歳で退職し、カナダでのコンピュータサイエンスの大学に理転しました。(業務未経験) & (アラサーからの理転) & (いきなりカナダ) ですが、日本人としてもっと多様なキャリアがあってもいいと思い、情報共有しております。Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCpa0EIrdETaR2gunXDEz-7A

コーディングインタビュー対策のYoutubeチャンネル始めました。そして2020年の振り返り

しばらく投稿があいてしまいました。

かなり時間があきましたが、カナダにきて約2年が過ぎようとしています。

学業の方は3学期分を終え、成績優秀者の連絡をいただき、大学から給付型の奨学金をいただけるようになりました。だいたいのクラスでAをなんとか取れていればなんらかの奨学金をいただけることをこの一年で知りました。心理的にだいぶ楽になりました。

そして、転職を目指しているので、カナダでの就業経験ですが、2020年9月からCo-opプログラムというインターン制度を利用して、カナダのTech企業でインターンをさせていただけることになりました。会社は最先端の技術を使う企業で、よく雇ってくれたなと思っています。

 

具体的な業務内容はNDA(Non-disclosure agreement)で言えませんが、Java, Postgres, test Automation, Jenkins CI/CD Pipeline, Migration automation. docker/docker-composeなど本当にエンジニア一年目として色々な技術を学ばせてもらっています。

 

27才で理系に入り直し、1年たった28才でようやくエンジニア見習いとして働き始めることができて、色々綱渡りでしたが、とりあえずスタートラインに立てて良かったです。

 

このブログを書いていて、正直だれの役にも立ってないかもしれませんが、、いつか誰かの為になればいいなと思いとりあえず続けています。

エンジニアリングのCo-op/Internは新卒採用とプロセスはほとんど同じで、Resume Screen -> Phone Interview -> Zoom interviewを1,2回行ってようやくオファーが出ます。Zoom interviewでは、アルゴリズムとデータ構造のプログラム問題が出されて、30分程度の時間で問題を解き、自分のロジックをうまく説明する必要があります。

ここが特に難しく、過去問サイトであるleetcodeをひたすらときました。

2021年現在、解いた問題の数は274問ですが、2020年の面接を受けていた時点では確かEasyレベルを50~60問解いたようなレベルでした。

Co-opプログラム先の企業から内定をいただいたあとも自分のスキルのなさを埋めようと毎日leetcodeをひたすら続けてきました。

 

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自分のこの一年程学んだ知識をYoutubeに毎日投稿しているので、面接準備の際はみていただければ何かの参考になれば幸いです。

https://www.youtube.com/channel/UCpa0EIrdETaR2gunXDEz-7A/featured

 

チャンネル登録いただけると嬉しいです。

 

自分も含め、北米のCS学生はどういう面接準備、対策をしているか?

面接で聞かれる内容は、ジュニアのうちはアルゴリズムとデータストラクチャーがメインです。たまにbehavioral questionsというこういう時が起きたらどうしますかという質問がきますが、おそらくメインはやはりアルゴリズムを理解して、コードをかけるかどうかです。やることは主に二つです。

1.みんなのバイブル、Cracking the coding interviewをまず一周読んで、問題のパターンと出題傾向を理解する。この本、実は日本語版がありました。この神本を日本語で学べるのは個人的には助けられました。この本の中で、アルゴリズム以外にも当日の面接がある日の前日の過ごし方や、当日のやることなど細かく書いていて、初めて面接に挑む時は参考にしました。

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2.ひたすら過去問をとく。過去問はleetcodeかglassdoorで無料で見つけられるので、ターゲットの会社が決まったらひたすらその会社の過去問を解きまくります。

周りの友人は、200問を解いたあたりからスラスラ解ける様になったと行っていて、自分もだいたい200問あたらいから自信がつく様になりました。

 

自分はまだまだコーディングインタビューの腕も上げていきたいので、引き続きleetcodeを続けていきたいと思います。

 

 

 

最初の学期を終えて

最初のSemesterを終えました

取ったコースと結果の成績は次の4つです。

1.Software Engineering :A

2.Differential Equation: A+

3.Discrete Math1: A+

4.Probability: A+

 

学んだ事
1.Software Engineering: python, C言語で複数のプログラムを開発。合わせてunix, git, valgrind, makefileなど現場で役に立つツールなども使用して開発したため、転職に向けては一番役に立った授業。Cでは特にdynamic memoryやポインタの概念に苦しんだので、日本語の書籍を購入して対策したりしました。

2.Differential Equation:学部2,3年でやるレベルのODEでしたが、4年間のブランクを補いつつ新しいことを学べて、良かった。数学がjob huntingに役立つかどうかはわかりませんが、CSを学ぶ上で構造的に理解したり、モデリングを組み立てる基礎を学べた。

3.Discrete Math1: CSやる上ではどちらかというとこっちの方が大事だと思います。
truth tableから始まり、modular、induction proof、relation、function、set theoryなど広く学べた証明のクラス。来学期もintermideateのDiscrete Mathを学ぶので、楽しみ。

4.Probability:こちらは必修なので取ったに過ぎないのですが、学生時代に忘れていたことを取り戻せたし、新しいことも学べたので取って後悔はしてないです。exponential/binominal/poisson/normalのdistributionから、multiple sample populationのpool/unpool procedureらへんまでをカバー。演習はRを使って実装。

実際成績としてはいい結果で終われたものの、finalではあまり満足のいく結果が出せなかったので、今後も気を引きしめて頑張っていきたい。

得たもの

-やってしまえばなんとかなるメンタル

-わからないことに対するアプローチ。: 何かを学んだかも大事なんですが、実際わからないことにどうアプローチするかの方が知識よりも大事な時もあると学びました。自分でわからない問題がでた時、おそらく多くのクラスメートもわからないので、office hourに行くのか、office hourでも教えてくれないなら日本語の書籍買ってその分野をリサーチするのか、ひたすらググる、お金払ってtutorに聞くかなどなど。もうちょっと効率よくアプローチする方法を考えないといけないと思いました。

 

カナダ留学 学費 -学部編-

カナダの学部に進学する際の学費っていくら必要なの?

 

スクールを選択する際に大きな要因になるのが、学費ではないでしょうか。

カナダ留学をしようとしている方や、大学院を目指している方は既にご存知かもしれませんが、カナダの学費は比較的にアメリカと比べると安いです。しかし、先に結論から言いますが、安いというのはどちらかというと「大学院」の学費の方で、学部の学費はそれなりにします。今回は大学院編と大学編に分けて、カナダの学費を深掘りしましょう。

 

今回紹介するのは、いわゆるカナダ国内でトップクールと言われる学校に絞っております。私自身が受験のためにリサーチしていた際の情報なので、レートや学費の情報は20189月時点のものになります。また、学部も自身の出願先であった、コンピュータサイエンス学部のものになります。

学部毎に学費がそんなに変わるわけではないのですが、昨今の人気により、コンピュータサイエンスやエンジニアリング系の学部は他の学部に比べ、スクールによっては比較的高くなっているところもありました。

 

 

(脚注)

全ての学校を受験時にリサーチしていたわけではないので、スクールの選定は私個人の経験に基づきますがご了承ください。

円換算のレートは分かりやすさのため、1カナダドル=86円とする。

家賃はカナダに一人で1Kで済む際のrent 800ドルを基準として計算することとします。

 

今回リサーチした大学7校

 1.University of British Columbia(UBC)

 2.Simon Fraser University(SFU)

 3.University of Victoria

 4.Waterloo

 5.Toronto

 6.Alberta

 7.McGill

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1.University of British Columbia(UBC)

学費(1 semester:2,075,782

生活費:137,600

家賃:275,200

教科書や学生保険などの諸経費:133,386

(1 semester合計)=2621668

 

UBCのコスト予測ウェブサイト

https://you.ubc.ca/financial-planning/cost#result

 

2.Simon Fraser University(SFU)

学費(1 semester:1,084,460

生活費:137,600

家賃:275,200

教科書や学生保険などの諸経費:170,280

(1 semester合計)=1,667,540

 

SFUのコスト予測ウェブサイト

https://www.sfu.ca/students/financialaid/costs/budget-estimator.html#top

 

3.University of Victoria

学費(1 semester:931,982

生活費:137,600

家賃:275,200

教科書や学生保険などの諸経費:74,562

(1 semester合計)=1,419,344

 

Victoriaのコスト予測ウェブサイト

https://www.uvic.ca/vpfo/accounting/services/tuition/tuitionestimator/index.php

 

4.Waterloo

学費(1 semester:1,398,360 

生活費:137,600

家賃:275,200

教科書や学生保険などの諸経費: 184,900

(1 semester合計)=1,996,060

 

Waterlooのコスト予測ウェブサイト

https://uwaterloo.ca/future-students/financing/budget-calculator?c=1

 

5.Toronto

学費(1 semester:2,453,236

生活費:137,600

家賃:275,200

教科書や学生保険などの諸経費: 54,610

(1 semester合計)= 2,920,646

 

Trontoのコスト予測ウェブサイト

https://planningcalc.utoronto.ca/financialPlanner/#/

 

6.Alberta

学費(1 semester: 1,118,086 

生活費:137,600

家賃:275,200

教科書や学生保険などの諸経費: 10,4060

(1 semester合計)= 1,634,946

 

Alberta のコスト予測ウェブサイト

https://apps.admissions.ualberta.ca/costcalculator/static/public/index.html#

 

7.McGill

学費(1 semester: 1,692,531

生活費:137,600

家賃:275,200

教科書や学生保険などの諸経費: 120,868

(1 semester合計)= 2,226,199

 

McGill のコスト予測ウェブサイト

https://www.mcgill.ca/student-accounts/tuition-charges/fallwinter-term-tuition-and-fees/undergraduate-fees

  

(まとめ)大学別学費コスパランキング ~best3(安い順)~

 第一位 University of Victoria: 931,982

 第二位 Simon Frasor University: 1,084,460

 第三位 Alberta University: 1,118,086

 

こうして数字で見ると、大学ランクが高い Torntoや、UBCは学費だけで約200万円かかるっていうのだから怖い。反対に、Victoria, SFU, Albertaなどは総合大学ランキングはTrontoUBCに比べると低いが学費がUBC Trontoの約半分になっているので、大学選びはかなり慎重にしたほうがいいだろう。

 

分かったこととしては、大学院とは違い、「学部生の場合、アメリカよりは安いが、学生がInternational Studentであればそれほど安いわけでもなく、

1学期を生活しようとすると最低でも140は考えていたほうがいい。」ということだ。

これがカナダ現地の学生になると、学費はおよそ半分以下になるだろう。

ただ、読者目線では需要がないと思うので、今回はカナダ学生の学費は触れないでおく。

 

社会人から理系海外大学院に進学 - 数学のブランク【オススメ参考書】

社会人から理系の海外大学/大学院に進学する時の数学のブランクはどれくらいあるのか?

 

前回の記事で社会人から海外大学院に進学するメリットデメリットを考察しました。これに関連して、では社会人から理系の海外大学院に行く際、どれくらい勉強のブランクがあったか、どう補ったかを情報提供します。

 

この記事のターゲット

(1)現在大学生をしていて、大学院に行くべきか、大学院は将来的に行きたいが一度就職してキャリアを積んだほうがいいかどうか悩んでいる人。社会人から大学院に行く時の苦労を知ってほしい。

 

(2)現在社会人をしているが、勉強したいことがある、or海外で修士号をと取ってキャリアアップしたい。元々いつか大学院に戻るつもりだった人など

 

この記事の筆者のバックグラウンド

大学から米国4年制を経済学メジャーでGPA3.74/4.00で卒業。

卒業後は世界的に有名な外資コンサルティングファムで4年勤務。

学部時代に修士号を取得しようか一度就職しようか悩んだ末、先ずは就職をしました。

 

どれくらい勉強のブランクがあったか

ここでは仮に社会人を3年間経験してから、海外の理系大学に再度入るケースを前提として話を進めましょう。自分も社会人で4年経験を積んでから、コンピュータサイエンスのプログラムに進学します。理系の大学院(情報工学統計学、化学、物理など)は北米ではSTEMと言われますが、これらSTEMプログラムでは数学の基礎知識がある前提で授業が進みます。最低でも高校数学と大学レベルのCalculusI,II(微分積分)はキャッチアップできていないと授業についていけないでしょう。

また、学部によってはプログラミング、化学、生物、物理などの基礎知識も求められるでしょう。

数学は個々の学部時代の努力によって、今の記憶は多少偏るとは思いますが、殆どの職場では、数学を使う(三角関数、指数対数、ベクトルなどを用いて問題解決する)現場は皆無ではないでしゃうか。

実際3年間全く現場で必要とされなかったので、私の場合、数学I,Aから戻る必要がありました。いきなり数学II,Bから最初はやろうとしましたが、数学I,Aの記憶が薄れていたため、中々スムーズな思い出せず、数学I,Aから戻りました。

 

数学のブランクをどう補ったか

ここではオススメ参考書を2冊とブランクを補った際に参考になった勉強法が書いてあった参考書を共有したいと思います。

 

数学に関しては、色んなサイトをみて、この本にたどり着きました。社会人の様に、しばらく数学から遠ざかっている人には、公式を暗記させるような日本の教科書よりは、一つ一つのトピックに対し、なぜこの公式が成り立つのか をメインで説明するページが多かったです。

実際、社会人のように一度は公式を覚えていた人にとっては、公式をもう一度覚えるのではなく、そのロジックを理解することで、自然と「そうだった、そうだった」と思いだせれば付属的に公式の暗記も後からついてくると思いました。

数学を思い出す必要のある社会人はこの本を参考にしてみてください。

 

オススメ参考書(1)

やさしい高校数学(数1・A)―はじめての人も学び直しの人もイチからわかる

(きさらぎ ひろし著)

www.amazon.co.jp

 

オススメ参考書(2)

やさしい高校数学(数II・B)(きさらぎ ひろし著)

www.amazon.co.jp

 

 

参考にした勉強法

オススメ参考書(3) 長井 敏弘. 医学で合格る勉強法

「ラーニングピラミッド」 で効率的に勉強する。

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長井さんの説明に寄ると以下のように説明されています。

「この ラーニングピラミッド に よれ ば、 一番 効果が見込めない学習 法 は、「 聞く だけ( Lecture」 で 学習 定着 率 は わずか %。 日本 の 一般的 な 授業 は この 形式 です から、 あまり学習の効率がよくないのが わかり ます。以下、「 本を読む」 が 10%、「 映像を視聴する」が20%、「実演を視聴する」 が 30%と続き ます。実際、コンサートでも映像よりはライブのほうが印象に残ります。さらに、「グループ討論をする」 が 50%、「 自ら体験する」が75%。そして、「 ほかの人に教える」 が 90と、 もっとも学習定着率が高くなっ てい ます。

それでは、 このラーニングピラミッドの概念を、 みなさんの実際の試験勉強にどのように活用すればよいのでしょうか? まず、すでに何度かお勧めしているように、勉強 仲間と勉強会を行うことは 大変に効果的な学習法になること が、この ラーニングピラミッド の 図 からも わかり ます。 本章4で紹介したよう に、 勉強 会 の メンバー 同士 で 議論 や ディベート を する よう に すれ ば、 50% という 高い 学習 定着 率 を 期待 でき ます。 さらに、 勉強 会 の メンバー 同士 で 担当 分野 を 決め、 その 内容 を お互い に 教え 合う こと で、 学習 定着 率 は なんと 90% に!   その 担当 分野 の 知識 は、 まず 忘れ なく なる という こと です。   いま の 日本 で、 ラーニングピラミッド の 下 の 3つ の 形式 で 授業 を 実践 し て いる 学校 は 少ない でしょ う。   幸運 にも、 あなた が これら 3つ を 行っ て いる 授業 を とっ て いる なら、 積極的 に グループ 討論 などを し て 力 を つけ て ください。   そう では ない 大多数 の 人 は、 ラーニングピラミッドの 一番 下、「 ほか の 人 に 教える」 こと を 実践 し て ください。 ライバル 同士 や 気 の 合う 勉強 仲間 で、 1 週間 に 1 回 程度、 定期的 に 勉強 会 を 実施 する こと を お 勧め し ます。   あらかじめ 担当 する 単元 を 決め、 担当 者 が 他 の メンバー に対し 授業 を する の です。 きちんと 説明 でき なけれ ば 十分 に 理解 し て い ない こと になり、 また 他 の メンバー から 質問 を 受ける でしょ う。 この 方法 が もっとも 効果的 で、 ずっと 記憶 に 残る 勉強 方法 なの です。 お互い に 質問 し たり 教え 合っ たり する こと で、 かなり 高い 学習 定着 率 が 得 られる!」

URL: 

www.amazon.co.jp

 

 

社会人から海外大学院に進学する メリットデメリット編

 

今回は

社会人から海外大学/大学院に進学する際のメリット・デメリットを比較します。

 

この記事のターゲット

(1)現在大学生をしていて、大学院に行くべきか、大学院は将来的に行きたいが一度就職してキャリアを積んだほうがいいかどうか悩んでいる人。

(2)現在社会人をしているが、勉強したいことがある、or 海外で修士号をと取ってキャリアアップしたい。元々いつか大学院に戻るつもりだった人など

 

この記事の筆者のバックグラウンド

大学から米国4年制を経済学メジャーでGPA3.74/4.00で卒業。

卒業後は世界的に有名な外資コンサルティングファムで4年勤務。

学部時代に修士号を取得しようか一度就職しようか悩んだ末、先ずは就職をしました。

 

紹介させていただいた通り、4年間まず働き、今年海外大学に進学する中で気づいたメリット・デメリットを紹介します。

大学院に進学することそのもののメリットについてはここでは触れずに、大学院進学はメリットがある前提で学部からではなく、社会人から海外大学/大学院に進学するメリットを考えて行きたいと思います。

また、大学/大学院留学そのものをすることで得られる就業ビザやネットワーキング、コネクションについてもここではメリットがある前提で触れずに進めたいと思います。

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社会人から海外大学/大学院に進学するメリット3

1.学部時代には見えなかった、本当にやりたいこと/勉強する必要のある分野を勉強ができる。

学部時代の専攻ってどうやって決めましたか?

・数字が好きだから数学

・絵を書くのが好きだからアート系

・商社・コンサルに行くつもりだからとりあえず経営学を専攻。

 

私もそうでしたが、18~20歳というまだ社会をそこまで知らない段階で、学部では卒業するために専攻を決める必要がありますよね。でも実際就職してみて、仕事をする中で、例えば会計の勉強しとけばよかった、IT職に配属されてしまってもっと情報工学勉強しとけばよかった。とか感じる人は多いと思います。その理由は(1)スキル不足と (2)需要不足があげられると思います。

 

(1)スキル不足の場合

日本ではそのような不足分を会社が研修で補ってくれる場合もありますが、実際キャリア100年時代と言われる中で長期的に成功するためには本格的に勉強する必要があるので、会計系、法律系であれば資格を勉強するか、IT系やバイオ、化学、医療などの理系であればもう一度大学or大学院に戻るしかないと思います。

実際、北米では日本のように会社が社員を育てる文化はないため、学生は就職後2,3年してから大学院に進学する人が過半数で、学部大学院とストレートで進む人は半分以下という印象があります。

(2)需要不足の場合

社会人になって気づいた人もいるかもしれませんが、仕事は「Needs, Can, Wantがないと成り立ちません。例えば、学部で専攻したものがアートや、数学だとして、Can(価値を提供するスキル)とWant(その仕事をやりたい気持ち)があったとしても、結局Needs(そもそもの顧客からのニーズ)が少ないと働くことが難しいです。

 

 もし学部からストレートで修士号に進学して、就職した祭にやっぱりこの仕事違うなって思った時、もう一度大学院戻るのって無駄ではないかもしれませんが、一つ目の修士号って若干時間とお金が余分に掛かりますよね。

ということで、社会人から海外大学/大学院に進学するメリット1つ目は、

学部からストレートでなんとなく大学院進学した際のお金と時間の無駄がなくなるということ。

学部卒業して、就職してやっぱりこの仕事違うなって気づいたならむしろチャンスでラッキーなことだと思います。だってそれを大学院行った後に気づくより、ロスが少ないんですから。

 

 

2.勉強する意味、目的がしっかりしているのでモチベーションがある。

これは1.に関連してですが、学部卒と違って、社会人からの大学院はどの分野を専攻して、具体的にどのクラスをとれば自分のキャリアアップにつながるのか、はっきりしていますよね。そのため、これを頑張れば転職ができたり、キャリアアップになるなどのモチベーションが学部卒よりも高いです。

勉強はモチベーションが大きく成績に起因するので、ここも重要な要素ではないでしょうか。

加えて、勉強する意味がはっきりしている人は、「何を勉強しなくてもいいか」が分かっています。大学院での貴重な時間は1~2年と限られており、選択できるクラスも1学期4~5つだとすると、合計でも16~20クラスしか選択できません。

しかも、この16個の中には必修科目が半分ほどあるはずなので、自分で選択できるクラスは8~10個。この限られたクラスの中であとで振り返った時に取らなくても良かったクラスがあると、機会損失(opportunity cost)は大きいですよね。

大学院では何を勉強するかよりも、「何を勉強しなくていいか」分かっている人がより有意義に過ごせるはずです。

ネットワーキング・コネ作りなども注釈では学部卒であれ、社会人から進学であれ、大学/大学院留学そのものを行くことで得られ、メリットはありますが、社会人から大学院に行く場合、どの層の人をターゲットにネットワーキング・コネ作りすればいいか分かると思うので、これは社会人特有のメリットでしょう。例えば、卒業後は北米に残って、シリコンバレーで働きたいと思っている人ならそのためのネットワーキングイベントに行き、逆にボストンキャリアフォーラム(帰国子女が日本で就職するための就活イベント)には行く必要がなくなります。ネットワーキングはそれなりに時間が掛かります。特に北米ではイベントも多いため、先ほど言ったように、コネを作りたいターゲットが分かっていれば、「どの層とはネットワーキングする必要がない」と分かるのでこれも大きなメリットです。

 

 

3.学部卒より、貯金があるので生活面でアドバンテージがある。貴重な大学院2年間を効率的に過ごせる。

例えば、学部卒でそのまま大学院に行けば以下のようなことにぶち当たるでしょう。

・ケチってパソコンを安いもので大学院時代過ごす。スペック悪くて宿題とかに時間かけていた。

・自分の勉強に関連する本を買えない。

・カフェ代やWeWorkなどの集中できるコワーキングスペースをケチったり

・カンファレンス(学会)や、補助が出ないリサーチで飛行機代ケチって行けなかったり

・食費、家賃などの生活レベルを下げていたり

・勉強しにきたのにお金がないからバイトしていたり

 

という苦労でGPAが下がったりする恐れがあります、反面、社会人からの大学/大学院は上記のデメリットがそのままなくなります。

 

社会人から海外大学/大学院に進学するデメリット2

 

ではデメリットはどうでしょうか。

メリットだけ見ていると社会人やめて大学院行ったほうがいい!と聞こえがちですが、デメリットも考えた上で大学院留学するかどうか決めましょう。一言でいうとデメリットは機会損失(opportunity cost)です

 

1.機会損失(Opportunity Cost) -時間

大学院に行く2年間の内にあなたが他のことに費やすことのできた2年間という時間とその2年間で得ることのできたものがここではデメリットになります。例えば以下でしょうか。

・2年間そのまま働いていればより昇格していたかも。会社でやりたいことができていたかも

・日本にいないその2年間でできていたかもしれない別のチャンスを逃していたかも、結婚・起業・副業など。

 

2.機会損失(Opportunity Cost) -お金

・その2年働いていたらもらえていたはずのお給料

年収500万円の人が2年間でもらえていたはずのお給料は1000万円

・大学院の学費 アメリカの大学院であれば2年間で約800万、カナダの大学院であれば2年間で200万円

・大学院行っていなかったら昇給して増えていたかもしれないお金 昇給によって例えば100万円アップしていたかも

上記3点を足すと、機会費用アメリカ大学院であれば1900万円、カナダであれば1300万円(実際にこの額が貯金から消えるのではなく、2年間働いていたら"たられば"でもらえていたよという金額

恐ろしい金額ですね。。大学院行く人はここら辺もわかった上でそれでも行く価値/意味があるのか考えた上で決断しましょう。

 

 

最後に(まとめ)

デメリットの機会損失があるとは言え、どちらにせよ社会人から大学/大学院に行く人は目的と進学理由が明確で、行く必要があるから行くわけなので、長いキャリアの中で見ると必ずどこかで知識をアップデートする必要があります。

このことはリンダ・グラットンさん著の「ライフシフト」という本に詳しく書かれています。私が社会人1,2年目の時に読んで行こうと思ったきっかけになった本でもあります。

彼女が主張していたことは、人生は医療の進展もあってよりキャリアが長くなります、その反面、テクノロジーの進化により、今までの何倍も早くスキルや知識の需要は入れ替わります。そんな時代の中で必ずもう一度大学や大学院に戻って知識とスキルをアップデートする必要が出てきます。

参考までにリンクを貼っておきます。

https://www.amazon.co.jp/LIFE-SHIFT-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80-%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4492533877/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1546237414&sr=1-1&keywords=life+shift+100%E5%B9%B4%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%94%9F%E6%88%A6%E7%95%A5

 

というわけで社会人から進学する場合は社会人だからこそのメリットがあり、またデメリットもありますが、2年間の機会損失は大学院に進学するメリットで長い目でみれば取り返すつもりで進学すればいいのではないでしょうか。

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海外で大学院から理系に転身する方法

前回の記事はこちら↓

カナダ大学受験 受験結果 - BlueVancouverのブログ

 

今回の記事

海外の大学院から文系→理系に転身する方法ついて。

現在、日本や海外で大学生をしている方やサラリーマンで私のように海外の大学に入るまたは大学院を目指している方に読んでいただきたい。

 

今まで文系で大学を卒業してしまった、または卒業する直前の人の場合、いきなり大学院で専攻を理系に変更することは、かなり難しい。万が一合格できたとしても、学部で準備していないわけだから、いきなり大学院の授業にはついていけなくなる。

 

私も謂わばone of themだった。アメリカで経済学部で卒業し、北米で就職するため、就職しやすいエンジニアを勉強したかった。だが、勉強もしていないのにいきなり大学院に合格することはできなかった。結果的に大学院ではなく、

向こうの大学(second bachelor degree)に2年だけ再度入学することにした。

 

自分がリサーチしてきた中で、大学院から理系に転身するには以下の方法があることがわかった。

 1.Second bachelor degree2年で取る。

 2.Pre-Master付きの大学院に合格する。

 3.サマーコースで必要な単位だけ取り、大学院から理系スタートする。

 4.イギリス🇬🇧1年のdiploma プログラムで必要な単位を揃える。

 

1.Second bachelor degree2年で取る。

私が実際にやったのがこの方法。カナダであれば、2年でbachelor of scienceを取得することができる、北米の最初の2年は教養学部のため、自分の大学で取得した単位をtransferすることができる。

 

2.Pre-Master付きの大学院に合格する。

アメリカではこの手の大学が多いのだが、理系ではない学生が受験することを大学側もわかっていて、文系時代の成績がよければ、最初の1年ほど大学院準備コースとして勉強させ、1年後に正式にオファーを出すやり方をしている。

例えば以下がある。

ペンシルバニア大学のMCIT(Master of Computer and Information Technology)

http://www.cis.upenn.edu/current-students/graduate/mcit/index.php

6つの必須コースを完了することで、プログラムの修了書を受領できる。このままMS(Master of Science)に行ったり、就職することが目的の人はマスターには行かずに、コンピューターサイエンスを勉強した証としてこのプログラム卒業後、就職をする人もいる。

 

 

3.サマーコースで必要な単位だけ取り、大学院から理系スタートする。

文系卒だが、大学時代に数学とコンピュータサイエンスの授業を取っていたことがある人は一から大学で勉強するのはお金と時間の無駄だろう。そんな人は大学院の受験に足りない単位をサマーコースで補うことができる。日本でいう、科目履修生という位置付けだ。

サマーコースはアメリカであればほとんどの総合大学が提供しているので、どこで勉強したいかで決めればいいと思う。

どこでサマーコースを取ればいいかわからない人は、大都市ロサンゼルスで世界的に有名な大学であるUCLAを取り急ぎ検討してみてはいかがだろうか。

https://www.summer.ucla.edu/internationalstudent

 

 

4.イギリス🇬🇧1年のdiploma プログラムで必要な単位を揃える。

行きたい大学院がイギリス以外でも、北米、オーストラリア、ヨーロッパの人も

必要な単位をイギリスで揃えることができる。

イギリスは教育システムが整っており、大学院から違う分野を勉強する人のために、親切にdiplomaという大学院準備コースを提供してくれている。学費は日本円でおよそ90~120万円というレンジだ。

大学のランキングやプログラムで有名なところではEssex大学やバッキンガム大学があげられる。

例1)数学の単位が足りない人Essexの以下のプログラムで1年で必要な単位を取得できる。

https://www.essex.ac.uk/courses/pg00368/1/graduate-diploma-mathematics

 

例2)コンピューターサイエンスの単位を揃えたい人はまずはバッキンガム大学の1年コースをお勧めする。私も実はカナダを検討する前にこのプログラムを検討しており、プログラムアドバイザーともコンタクトを取っていた。とても親切に対応してくれた記憶がある。

https://www.buckingham.ac.uk/sciences/pgdiploma/appliedcomputing

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カナダ理系大学受験 受験結果

出願したカナダの大学について結果発表

当時の私の成績と見比べて、読者の参考にしていただきたい。

 

(前回の記事はこちら↓ 出願した大学の一覧です。)

カナダSecond degree programの出願先一覧 - BlueVancouverのブログ

 

 当時の私のスペック

・英語: 英語圏4年制大学を卒業。その為、TOEFLやIELTSの受験は必要なし。

・大学の成績(GPA): 3.74/4.00

・理系科目の単位: 

 数学微分積分(Calc1,2)、ベクトル分析(Calc3)、線形代数(Linear ALgebra)、統計と確率の基礎(Intro to Stat and Probability)

 コンピューターサイエンスは、Introduction to Programming I,IIで学部1回生が取るイントロを2つ取得していた。

 

上記のスペックでいうと出願者の平均よりは上という状態。トップスクールになると、GPAは3.7-3.8は必要になる。

 

出願した大学と結果

 1.University of British Columbia(UBC) 不合格

 2.Simon Fraser University(SFU合格

 3.University of Victoria 合格

 

第一希望のUBCではなかったものの、他の大学同様、総合大学としてもランキングが高い、SFUかUVicのどちらかでsecond bachelorを卒業したいと思う。

負け惜しみではないが、北米における大学の学部レベルではどの大学に行こうと結局はいいGPAと正しいMajorを選べば自分の行きたい大学院や、いい会社に、入ることができるので、学部ではあくまでもcomputer scienceを選択し、高いGPAで卒業しようと思う。

むしろ、学部で難易度が高い大学でもしGPAが低くなってしまうようだとその後の大学院や就職に響いてしまうだろう。

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