BlueVancouver- アラサー エンジニア転職@カナダ

現在アラサーの駆け出しエンジニア。[文系学部卒]にも関わらず26歳の時にSoftware Engineerになる事を決意。東京の外資系コンサル会社を26歳で退職し、カナダでのコンピュータサイエンスの大学に理転しました。(業務未経験) & (アラサーからの理転) & (いきなりカナダ) ですが、日本人としてもっと多様なキャリアがあってもいいと思い、情報共有しております。Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCpa0EIrdETaR2gunXDEz-7A

カナダでのCS留学の振り返りとその費用について

 

こんにちは、CS留学生の私が2年間のカナダ留学を終え、2022年の夏に無事卒業することができました。今回は、CS留学体験について振り返り、また留学費用についてもお伝えしたいと思います。

実際にCS留学を始めてみると、思っていた以上に大変でした。英語面ではなく、CSの概念や数学的な部分が特に難しく、週末もほとんど図書館で過ごしており、多くの思い出はきついものばかりでした。

卒業にあたって、自分は当初予定していたSecondd bachlorの2年よりも卒業は長くなりました、理由はフルタイムのインターンを丸々1年間行い、合計3年で卒業することになったからです。実際には学生期間は2年間だった為、学生の期間は変わりませんでした。ただ、この選択をすることで、カナダでエンジニアとして働けるようになったため、遅らせた甲斐があったと思っています。

Question:日本からオンラインでCSマスターを取るべきだったか?

日本からオンラインでアメリカの大学院に通うことも考えましたが、当時はトランプ大統領の時代であり、ビザの問題があったため、カナダ現地に来ることにしました。その結果、face to faceで学ぶことができ、CSの授業、そして就活にも集中できました。また、現地にいることでインターンもでき、いいメンターに出会えたため、やってみてよかったと思っています。

Question: CSの授業と知識はエンジニアになる上で必要だったのか?
これは個人差が出るところだと思いますが、個人的にはYesです。一つの理由としては、学位を取らなかった自分と取った後の自分を比べることができないから、結局取ってみるしかないというのが結論です。MBAがビジネスマンに必要なのか?という問いに似てるなと思います。

Question: 学べてよかったことは?
一応学びの内容も振り返るとします。最も大変だったクラスはOperating Systemになります。これはどの教授が教えたとしても難しくなると思います。内容としては、Linuxの簡易版のターミナルをCで作ったり、実際のOSが行なっているConcurrencyというのをスクラッチで、semaphoreやconditional variableというのを用いて行います。プログラミング課題は教授の授業だけでは完了できない仕組みになっていて、自分は有名な本、little book of semaphoreを見つけて、うまく実装することができました。この本の中に課題のヒントが書いていて、読みながら、ハリーポッターの謎のプリンスで出てくる、ハリーが古本に書かれいるコメントを見て課題を完成させるシーンを思い出しました。しんどかったですが、もし今後エンジニアとしてOSやコンテナ周りのビルドをRustでかけるなら、挑戦したいと思えたので、すごいいい経験になりました。こういう側から見たら遠回りな経験のお陰で進むキャリアを決めるいい経験に振り返るとなっているかもですね。


Question:結局いくら費用かかったのか?

最後に留学費用についてお話しします。学費だけで2年間で約600万円かかりました。ただし、インターンをしていたため、2年目の学費と生活費はほぼインターンの給与でまかなえました。留学費用は高いですが、自分自身のスキルアップに繋がったことを考えると、費用対効果は高かったと思います。

以上が私のCS留学2年間の振り返りと費用についてです。留学を考えている方にとって、何か参考になる情報があったら幸いです。
今後はカナダでエンジニアとして目の前の一つ一つのタスクにひたすら集中して頑張ります。現在の世界経済の影響が不安で、将来のことは何もわかりませんが、存在しないものに怯えても仕方ないので、マインドフルネスを意識して日々コードと真剣に向き合っていきます。